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2021.12.27ジョブカードとは?記入例やメリットを解説

転職を経験している人、あるいは自らのキャリアについて考えたことがある人なら、ジョブカードという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、ジョブカードについて知らない方も多いと思います。
今回は、ジョブカードとはどのようなものなのか、使うことによってどのようなメリットが得られるのか、ご紹介していきます。

ジョブカードとは?記入例やメリットを解説

ジョブカードとは何か

ジョブカード(ジョブ・カード)とは、厚生労働省が様式を定め、普及を進めているツールです(※)。
全国のハローワークやジョブカード制度総合サイトから無料で入手できます。

ジョブカードは、「キャリアプランシート」「職務経歴シート」「職業能力証明シート」の3点がセットになっています。
「職業能力証明シート」は「免許・資格」「学習歴・訓練歴」「訓練成果・実務成果」の3種類に分かれています。

実務能力がどの程度あるかを確認したり、キャリアプランの形成をしたりする際に活用されます。
履歴書や職務経歴書とは異なり、教育訓練などにも活用されることがある書類です。

(※)厚生労働省ホームページ「ジョブ・カード制度」

 

ジョブカードは誰が使うもの?

ジョブカードは転職時やキャリアを整理する時などに使います。
誰が使うかによってその役割は異なるため、どのような時に使うのかを確認しておきましょう。

求職者の場合

現在求職中の人がジョブカードを使う場合は、応募書類として活用することができます。
ジョブカードには記入する項目が多くあり、企業が求める情報を詳しく書き込めるため、通常の履歴書や職務経歴書に代わる大きな役割を果たしてくれるでしょう。

在職者の場合

在職者は、ジョブカードを活用してキャリアプランや職業訓練などの情報をまとめておくことができます。
今後、転職などでキャリアについて考える機会がある時に、ジョブカードで経歴や実務での経験をまとめておくと非常に役立つでしょう。

ジョブカードは教育訓練においても使われており、専門実務教育訓練や教育訓練で活用されています。
どちらもキャリアコンサルティングを受けることで、後の業務に経験を活かすことを目的としています。

企業の場合

採用時、履歴書だけでなくジョブカードも活用することにより、応募者の職業能力に関する情報をより詳しく知ることができます。
ただし、ジョブカードを提出するかは応募者が決めることなので、本人の同意なく提出を求めることはできません。

また、雇用型訓練でジョブカードを活用すると、訓練の成果を業界共通の基準によって評価することが可能です。
そして、一定の要件を満たせば、国から助成金を受けられることがあります。

ジョブカードの記入について

まずはキャリアプランシートの書き方を知りましょう。
就業経験の有無によって記入するシートが異なるので、間違えないようにしましょう。
学生は「就業経験なし」のシートを選んでください。

学生や就業経験がない人

学生のように就業経験がない場合は、「学校で関心を持ったこと(理由や内容)」「これから取り組もうと考えていること」などを記入します。
「留学中に新しい気付きを得た」「これまで培ってきた英語力を活かしたい」といったように、項目に当てはまる内容を書いていきましょう。

就業経験がある人

就業経験がある人を対象としたシートでは、「自分の強み」「将来取り組みたい仕事・働き方」などを記入します。
「資格を持っているため、それを活かした仕事をしたい」「訓練を受けて課題を見つけ、それを解消するために何らかの活動に取り組んでいきたい」など、訓練を受けていることを前提とした書き方も良いでしょう。

職務経歴シートの書き方

職務経歴シートでは、2面で作られています。
1面は勤務期間や職務内容その中で得た知識などを記入します。
2面には勤務していた会社が1面に記載したことに誤りがないことを記載します。
この際、会社からの証明が得られれば、ジョブカードを職務経歴書として使用することができます。

職務経歴シートには、業種、勤務期間と業務形態、役職名などを記載します。
その右隣に職務の内容と、その中で得られた知識や技能を記載しましょう。
「業種:食品卸売業」「店頭で接客をし、発注ラベルを作成した」「接客において大切なことやノウハウを吸収することができた」など、なるべくわかりやすく、自分の持ち味が出せる書き方をすることをおすすめします。

ジョブカードを使うメリット

ジョブカードを活用することで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。
求職者と在職者の2パターンに分かれてご紹介します。

求職者が得られるメリット

求職者は、ジョブカードを「自分を売り込むためのツール」として活用することができます。
学生のように就業経験がない人などは、履歴書やエントリーシートなどで書類審査に臨むことになります。
しかし、それらの書類からは必要最低限の情報しか得られないと言っても過言ではありません。
そこでジョブカードを活用すると、企業に「自分はこういうことができる、こういった人間だ」ということを簡潔に伝えられるのです。

在職者が得られるメリット

在職者は、ジョブカードを「これまで実務経験で培った能力」をアピールするために活用できます。
転職を行う上で、キャリアの棚卸しは欠かせません。
「自分がこれまでどのような業務に取り組んできて、そこで何を得たのか」ということは意外と自覚できていないものです。
そのため、ジョブカードを使い、過去の業績を洗い出して自分の強みを見直してみましょう。

まとめ

ジョブカードを使うと、就職や転職に有利になるだけでなく、自分のキャリアを整理することもできます。
訓練を通して新しい気付きを得ることもできるため、ジョブカードは積極的に活用していきましょう。

ジョブカードは誰でも無料で手に入れることができます。
もしキャリアプランなどに迷ったら、ジョブカードを活用すると良いでしょう。
ジョブカードは「ジョブ・カード制度 総合サイト」からダウンロードが可能です。
ぜひ活用してください。

 

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